SANDFISH FACTORY

技術ブログです。python・vuejsを愛でる日々について綴ります

Pycon JP 2019に参加してきました。

初めてのPyconJP

Pycon自体は去年知ったのですが、去年はチケットが既に完売で購入できず、今年は早めに購入し、有給を使って PyconJPのカンファレンスに両日参加しました。

Day1

Automate the Boring Stuff with Slackbot

なるほどなぁと思い、試したくなったセッションだった。
sqliteもslackボットのアプリに入れられるなら結構やれることの幅が広がりそう。
slackのプラットフォームをこんな感じの使い方できるのはとても便利で、確かに退屈な作業はSlackbotに任せたい。
まずは年末調整で記載する数字の計算(旧保険なのか、新保険なのかとか、保険料の合計がいくら以下ならこの計算式とか)はいつも面倒なのでまずは試しに作ってみたい。

発表スライド

Djangoで実践ドメイン駆動設計による実装

Tensorflow、Kerasに触れて2年、そのあとDjango触りはじめて1年ちょいくらいですが、ふと「そういや、DIコンテナってPythonで聞かないな」と思っていたので、個人的にタイムリーな話題。
DDDからDIコンテナの話まで広い範囲をカバーしていたんで、発表者の苦労がにじみ出ていた。

試しにこうやってみたら?の提案があったのが良かった。 このテーマに挑んだの純粋にすごいなと思いました。DDDもDIコンテナもきちんと理解できていないので。

ちなみに、JavaCDIさわっていた時はどちらかと言うとDIコンテナよりもインタセプターに嬉しさを感じてたので、DjangoにはMiddlewareあるし、DIはpytestのMockがあれば良いじゃんで最近落ち着いています。あとはDDD周りが整理がつけば個人的な悩みはクリアできそうなので、今回のセッションもインプットにしたい。

Pie Meets Py ― PythonAndroidアプリをつくろう

ちょっと話がそれますが、私も発表してみようと思って普段はJavaScriptもさわっていることが多かったので、たまたま見つけたTranscriptにしようと思っていたんですよ。 そんなに本流の話じゃないし。競合もいないだろうと。
そしたら去年にTranscriptのフレーズをPyconJPのセッション一覧で見て
「ヤベェ、Pythonistaの底がしれねぇ」
と思って戦々恐々してました。今年はその方のセッション聞いて、最初に思ったこと。

私の戦略とダダ被りでした(笑)

思いのほかAndroidアプリができてしまったと言うのが発表の結論でしたが、良いところ/悪いところのコメントは勉強になりました。
発表スライド

ML Algorithm to Detect Rare Clinical Events

ざっくりとしたセッションの内容は、機械学習のクリティカルな領域への転用には誤検知がやばい。(よくわかる。)
そういえば、前にAIのイベントでガンの検知をDeepLearningで検知したいがどうしたら良い?って医療関係の人が相談してたけど、同じこと言ってた。
そのための一手法としてVAEが紹介されていた。短いセッションだったので概要だけだった。
発表スライド

Day2

KubernetesとJupyterHubで構築する機械学習eラーニングサイト

JupyterHubはpythonの学習サイトで良く使われているのでどんな感じなのかなとちょっと興味本位で聞きに言った。
幾つかのノウハウの説明があったのが良かった。
もっとeラーニングサイト作るとなるともっとごちゃごちゃした構成なのかなと思っていましたが、意外とシンプルだった。
JupyterNotebookで各自のものが提出できるのは良さげ。もう学校の学習コンテンツこれにしちゃえば感ある。 
スライド

Python Website is Slow? Think Again!

どちらかと言うとアーキテクチャ的な話がメインだった。
最初はチューニングの話になるのかなと思って聞いてみたら、ちょっと違った。
まぁ言っていることは「確かに」と思ったことではある。
スライド

unittestで始めるユニットテスト入門

2日目で一番楽しみにしていたセッション!
テストコードは書いています(Pythonは)
結構充実しているなぁが触ってみての最初の感想。今回のセッションを聞いてみても改めて思った。
Mock最強!Exceptionを発生させるのマジ最高!!本当にMock最強!!!(大事なことなので2回言ってみた)
スライド

チームメイトのためにdocstringを書こう

はい。書きます!!
良く書き忘れてレビューでコメントされます。。。すみません。 reSTを使って書いていますが、他に書きかたがあったのは初めて知った。
スライド

まとめ

この辺りはtwitterで呟いたのと被る部分がありますが、素直に感じたこと

とにかく門戸が広かった

  • セッションでの発表者で若い方もいて挑戦的なテーマが多かった
  • 初心者向けのテーマでも普段の開発にインプットできるものが多かった
  • 海外の方の参加率が想像以上だった
  • カンファレンス全体通して感じたんですが、色んなところに配慮がなされていました。
    • パーティは早々に退却してしまったんですが、ビールが置けるプレートは最高のアイディアでした!
    • 昼食やパーディではベジタリアンの方向けなどの食事に配慮がされていた
    • ライブ配信は企業系のカンファレンスならよく見ますが、コミュニティのカンファレンスでは初めての経験!とても良い!!

参加して感じたこと

これまではJavaをずっとやっていたので、私が聞きに行ったことのあるのJavaのカンファレンスだけでした。
Javaのカンファレンスだと発表経験などでセッションのハコのサイズが決まってしまいます。(経験浅くても発表はできます)

まぁ発表経験の縛りにもメリットはあって、喋り慣れている方ほどセッションのハコが大きくても、スピーカーは緊張せずに発表するので、聞き手も安定して聞けると言うのがあると思います。
スピーカーが「いつもの」になってしまうとカンファレンス自体は「いつもの」になってしまうので、この辺りは苦慮しているんだろうなと思いました。

そういった意味で今回のPyconJPは参加してみて多様な人や発表があり、意義のあるものでした。
この辺りもキーワードでもあった「Python New Era」なのかなと思いました。